ナナイロのキセキ
横浜、みなとみらい。
街の中心部にある駐車場に車を止めると、
私たちは、海沿いにある公園に向かって歩き出す。
「ものすごくベタなデートがしたい!」という私の要望に応え、
坂下さんは、王道の横浜デートプランを考えてきてくれたらしい。
デートスポットで有名な、目的地の公園に着くと、
海沿いの遊歩道を、二人で並んで歩いていく。
「天気いいから、気持ちいいですね。」
「うん、そうだね。」
たまに吹く風も心地いい、穏やかな秋晴れ。
土曜日ということもあって、カップルのほかに家族連れも多い。
みんながみんな、キラキラと、楽しそうに微笑んでいる。
(私もこうして坂下さんと一緒にいられて・・・幸せだな。)
私は、隣を歩く坂下さんを見上げる。
目が合うと、いつものようにニコッとやさしく返してくれる。
「どうかした?」
「いえ・・・。なんか、うれしくて。」
「うん。オレも。ゆっくりデートするの、初めてだしね。」
相変わらず、二人の距離は微妙なまま。
自分から、手をつないだりすればいいのかもしれないけれど、
どうしても、あと一歩のところでためらってしまう。
(こういうところ、やっぱり私は高校生レベルだな・・・。)
いや、いまの時代だと中学生レベルだろうか、と少し考える。
街の中心部にある駐車場に車を止めると、
私たちは、海沿いにある公園に向かって歩き出す。
「ものすごくベタなデートがしたい!」という私の要望に応え、
坂下さんは、王道の横浜デートプランを考えてきてくれたらしい。
デートスポットで有名な、目的地の公園に着くと、
海沿いの遊歩道を、二人で並んで歩いていく。
「天気いいから、気持ちいいですね。」
「うん、そうだね。」
たまに吹く風も心地いい、穏やかな秋晴れ。
土曜日ということもあって、カップルのほかに家族連れも多い。
みんながみんな、キラキラと、楽しそうに微笑んでいる。
(私もこうして坂下さんと一緒にいられて・・・幸せだな。)
私は、隣を歩く坂下さんを見上げる。
目が合うと、いつものようにニコッとやさしく返してくれる。
「どうかした?」
「いえ・・・。なんか、うれしくて。」
「うん。オレも。ゆっくりデートするの、初めてだしね。」
相変わらず、二人の距離は微妙なまま。
自分から、手をつないだりすればいいのかもしれないけれど、
どうしても、あと一歩のところでためらってしまう。
(こういうところ、やっぱり私は高校生レベルだな・・・。)
いや、いまの時代だと中学生レベルだろうか、と少し考える。