【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
そして………
「お邪魔しました!」
「のんちゃん!ほんとありがとっ!
楽しかったよ」
「ありがとなー」
由佳ちゃん、実果ちゃん、拓海がそう言うと
堤くんはペコッと頭を下げた。
「うん!また来て!」
あたしは堤くんに微笑み、
みんなにそう答えた。
「おーい!千里行くぞー」
「あ、俺トイレ行くから先帰ってろ」
「おう!んじゃな!望未!」
拓海はあたしの部屋で
寝っ転がってるであろう千里に声をかけたけど、
千里は帰るところはここしかないから
誤魔化してた。
そうして、楽しい時間は一瞬で去っていった。
「もう、帰るフリくらいはしてよっ」
「なんで。俺の家ここだし。」
………
「まぁそうなんだけど……」
あたしが俯きながら言った時
あたしの頭に温かいものが乗った。