【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
大切なファーストキス*
「俺はそんな無駄なことはしない」
「え?」
そう言ったあたしの頭をクシャクシャと
乱暴に撫でる。
「お前との時間減るじゃん」
そう言われて顔を上げると、
歯を見せてニコッと笑う千里。
あたしの胸はドキドキと音を立て始める。
な、んで………おさまれ!
おさまれっ!!
「顔真っ赤。」
「……っ!」
そんなの、言わなくていいっ!
ほんとなんでこんな意地悪になったのかな。
小さい頃は、もっと優しくて
思いやりのある子だったのに…!
………いや、今も…か。
意地悪が加われたけど、
優しさ、思いやりは全く変わらない。