【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「…あ、あたし、食器洗ってくる…」
そう言って頭に乗せられた手を振り払った。
「あ、ちょっ!」
………
千里の呼ぶ声に振り返ることなく、
家事をパパッとこなした。
洗濯物を干すため、ベランダに出た。
さ、寒っ!!
上着着ればよかったっ………
自分を抱きかかえるようにしながら
洗濯物を干していると………
「んで、んな薄着で外いんだよ。」
そう言いながら自分の着ていたパーカーを
あたしにかけてくれる千里。
「い、いいよ…」
「着とけ。風引いたらどうすんだよ」
「あ、ありがとう…」
なんで、意地悪したと思ったら
優しくなるの?
……勘違いするよ…あたし。