【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「い、いやいや、んなわけないよ?
ただね?お母さん同士が仲良くてね?
小さい頃よく遊んだの…!」
あたしが、そう黒板の方を見つめて言うと、
「え!ほんと?知り合いだったんだ!」
と、びっくりした声を上げる実果ちゃん。
「うん…まあ…
でも、ほんとに小さい頃だからね?」
「へ〜あんなカッコイイ人と知り合いだったなんてっ!」
「あ、でも………あ、ううん。」
今、言っちゃいそうだった…
“小さい頃は女の子みたいだった”って……
あたしの心だけに留めておきたいって思ってたのに。
あたしってば………