【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「はい。」
そう言って微笑みながら
あたしにココアの入ったマグカップを渡してくれた。
「…あ、ありがとう……」
そして、2人でココアを飲んだ。
「俺、お前と同棲できて嬉しい。」
突然あたしの隣に座ったかと思えば
そんな事を言ってきた千里。
「同棲じゃなくて、同居!!」
あたしは照れる顔を隠しながら
そう言った。
…同棲……
いつか、そんな素敵な暮らしができるといいよね…
なんて、淡い期待を抱きながら、
隣に座る千里をチラッとみた。
「俺ら…付き合ってんだし同棲でいいだろ!」
……付き合ってんだしって…
ん?
あたしたちって付き合ってんの!?
「何?お前…俺と付き合ってないとでも思ったのか?」
そう言われて何も言い返せなかった。