【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
理由は………
千里があたしをじっと見ていたから!
聞こえない距離だけど、
千里にはなんでも見透かされてしまいそうだよ……
「そ、そういう、実果ちゃ……」
「実果ー望未ー」
また、変なタイミングで
あたしたちの名前を呼んだのは拓海。
「あ、どうしたの?拓海くん?」
「お!実果!チョコくれよなー!」
「え?私のでいいの?」
「……っ!え?」
拓海、照れてやんの…!
「え?あげるよ!あげる!」
実果ちゃんはそう言って
戸惑った拓海を落ち着かせていた。
実果ちゃんって、どんだけ鈍感なんだろ。
拓海ってだいぶ分かりやすいと思うけど…