【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!




「じゃー望未もよろしくー」



気を取り直したみたいに
あたしらの教室から出て行く拓海。



「……ねぇ、拓海」



あたしは席を立って廊下に出た拓海に話しかけた。



「あ?」


「実果ちゃんからもらうならあたしのいらないじゃん。」


そう言うと、顔を真っ赤にしながら、



「はあ?……オレ、誰からでも欲しいしっ!!」


すごく焦ったように言った。


「ふふ。」


「な、なんだよ!」


「認めたらいいのに。
可愛いだけじゃ、見ているだけじゃ
もう無理でしょ?ちゃんと告いなよ…」



それだけ伝えて自分の席に座った。



< 125 / 443 >

この作品をシェア

pagetop