【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!




「ここ空いてんぞ!座るか?」



そうあたしの肩をガシっと大きな手で
掴み座らせた。


あたしが答える前にもう座らせてるじゃん。



「…どーも。」


あたしは拓海にそう言って、
隣に実果ちゃんを座らせた。


「あ、じゃあ、私、買ってくるね?待ってて!」


そう実果ちゃんはニコッと微笑んで
栗色の髪の毛をふわっとなびかせ、
お昼ごはんを買いに行った。



「あーかわいーやっぱり…」


と、誰にも聞こえていないと思ったのか
そう呟いた拓海。


バリバリ聞こえてますけどね……


「好きなの?実果ちゃんの事。」


あたしはなんの躊躇いもなく尋ねる。


< 15 / 443 >

この作品をシェア

pagetop