【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「ここ空いてんぞ!座るか?」
そうあたしの肩をガシっと大きな手で
掴み座らせた。
あたしが答える前にもう座らせてるじゃん。
「…どーも。」
あたしは拓海にそう言って、
隣に実果ちゃんを座らせた。
「あ、じゃあ、私、買ってくるね?待ってて!」
そう実果ちゃんはニコッと微笑んで
栗色の髪の毛をふわっとなびかせ、
お昼ごはんを買いに行った。
「あーかわいーやっぱり…」
と、誰にも聞こえていないと思ったのか
そう呟いた拓海。
バリバリ聞こえてますけどね……
「好きなの?実果ちゃんの事。」
あたしはなんの躊躇いもなく尋ねる。