【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
キスとチョコ*
前日に作っておいたチョコレートを
保冷剤の入ったカバンにいれて、
スクールバッグに入れた。
「よし!実果ちゃんのでしょ?
由佳ちゃんに、た、拓海…」
拓海へは余ったからで!
なんかあたしツンデレみたい……
そんな考えを頭をブンブン振って消した。
「行ってくるわ」
千里は昨日からあの調子。
原因はあたし。
分かっているけど出来ないものは出来ないし、
謝るのもあたしのプライドが……
いや、今はあたしのプライドとか
どうでもいい。
とにかく、バレンタインなのに、
こんなんじゃヤダ。
「せ、千里っ!!」
あたしは思い切って千里を呼び止めた。