【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
――ギュッ
え!?
あたしは千里に抱きしめられた。
「…い…」
え?
「……しい…嬉しい……嬉しい……」
千里はあたしの耳元で
嬉しいと何度も何度も言っていた。
「…嬉しい…嬉しい」
…千里…………
「ごめんな、望未」
「え?」
「俺ってバカだな。こんなにも愛されてんのに。
こんなにも愛されてんのに…さ
俺を好きなのかとか気にしてさ。」
そう言った千里の声は笑顔混じりの涙声だった。