【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「どこ行きたい…?」
「……うーん…」
―――ピリリリリ……
ビクッ!!!
突然静かだった空気の中に、
電話という騒がしい空気が混ざり
2人で肩をビクッとさせた。
「ご、ごめんっ!お母さんから…」
あたしの携帯にかかって来たのは
お母さんからの電話。
「も、もしもし…?」
『あ〜のん?今日休みよね?入試休み…!』
「え、っとうん…」
『何もないけど、電話しちゃったっ』
“しちゃったっ”じゃなくて…
「ねえ、友哉(ともや)受験でしょ?
心配じゃないの…?」
『うん…友哉が受験だから
いてもたっても居られなくて、
のんに電話したの…』