【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「ご、ごめんね?千里……」
「いや、いいよ?あ、友哉って…あの」
「うん…弟。今日受験なのよ…」
「そっか…で?どこ行きたい?」
「え、えーっと……ど、どこでもいいかな…?」
あたしは千里から目を逸らしそう答えた。
「そっか…じゃあ俺に付き合ってくれるか?」
「え!あ、うんっ!」
そして、お互いに着替えを済ませて
家を出た。
あたしは周りをキョロキョロしながら、
知ってる人が居ないかとか
ビクビクしていた。
「…望未、そんなビクビクしなくても大丈夫だって
俺が守るから…」
ま、守るだなんて……
なんて言葉サラッと言って……っ
顔、あっつ!!
外は冬だというのに体は夏のよう……
ギュっ
千里はさり気なくあたしの手を取り握った。