【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「…堤くんっ」
「ねぇ、冴島さん。僕と付き合ってよ」
………ほんと怖いっ!
と願うことが伝わったのか、
体を離してくれた堤くん。
だけど、それと同時に顔が近づく……
ギュッと目をつむった。
「…ふっ」
え!?笑っ!!
「なっ!」
「……ごめん。前も謝ったのに…また」
堤くんは一気にその場に座り込んだ。
そして、頭を抱えて
髪をクシャクシャさせる堤くん。
笑ったんじゃ無かったんだ。
息を吐いただけだったんだ。