【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
『………はい…もしもし…?』
力ない声で電話に出てくれた那月くん。
きっと…いや、
絶対に眠ってたんだよね……
「な、那月くんっ!ご、ごめん!
夜中に…望未です…」
あたしが名乗ると、
『うぇ!?望未ちゃん!?』
と目が覚めたような声が聞こえた。
『ど、どうした!?』
「あ、あのね?せん……」
あたしはバカだ…
今気づいたけど、千里と住んでいること
知らないんだった。
うぅ…あーあたしのバカッ!
『望未ちゃん?』
「あ、あの、えーっと……」
わあわあ……
どどうしようっ!!
でも、千里辛そうだし……
とあたしのベッドで眠る千里を見ながら思う。