【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
あたしはまだあたしの上に
覆い被さっている千里の肩をポカポカと叩いた。
「いて、いてーよ」
「………っ」
でもね………
「望未…?」
嬉しかったんだ…
隠そうとせず、
あたしと付き合ってるって言ってくれて。
言葉は違ったけど、
『付き合っててわりーか?』
ってあたしにとっては嬉しかった。
恥ずかしくて、
言わないでよとか言っちゃったけど、
ほんとは…ね?
「……嬉しかった……」
あたしは座って俯いたまま
千里の袖をぎゅっと握った。