【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「そ、そんな近くにいなくていいよ。
もっと離れて……」
あたしは周りの人たちに聞こえないほど
小さい声でそう千里に頼んだ。
でも………
「は?無理だし」
その言葉であたしの願いは儚くも消える。
ううう!もう、千里っ………
は、離れてよ……
すごい見られてるから…
あんたの取り巻きたちにっ!!!
取り巻きたちは、
コソコソとあたしたちを見ながら何か話している。
これ、後の千里からのイジメよりも、
取り巻きたちからのイジメほうが辛いって。
「は、」
「あ?」
「離れろって言ってるでしょっ!!」
あたしはちょっとだけ大きな声を出して、
千里の足を踏んだ。