【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!




「きゃ!待って!お、おろしてっ!」


「はあ?今おろしてお前歩けんのか?」



ギクッ!!



「あ、歩けません………多分…」


「だろ?あんなフラフラじゃーな?
だから黙って俺にだっこされてろ!」



そう言ってまた歩みを進める千里。



力強い腕と、暖かい体温。


そして、規則正しく動く体のおかげで
眠気が襲ってくる。



「……ね、せん、り?」


「あ?」


「ちょっと、眠い……」


「ふっ、分かった。寝てていいぞ?
着いたら起こしてやる」



その声を聞いてあたしは眠い目を閉じた。


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