【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
席についたのはいいものの、
「ご、ごめんね?千里……」
「いや、気にすんな。
俺はいいもん見れたし…!」
と千里はどこか嬉しそうで。
「何?いいもんって……?」
「ん?知りたい?」
「うん!知りたいっ」
あたしは前に座る千里の話を聞くため、
身を乗り出した。
「お前の寝顔」
………へ?
「な、何?」
「お前の寝顔だっつの」
あ、あたしの寝顔っ!?
ていうか、きっと、
なんども寝顔なんて見られてますよ……?
一緒に住んでんだから………
「少し甘えたお前、ちょっと
可愛かっ……た…」
そう言った千里は首を触りながら
顔を赤くしていた。