【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「……なんで、んな可愛いんだよ……!」
………っ!
カーテンの向こう側から聞こえる
千里の声はとても照れていた。
「………か、かわっ……!」
可愛いなんて…
そんな照れた声で言われたら………
ドキドキする胸を押さえ、
試着室を出た。
その時試着室の前にいた千里が
俯いていた顔をあげて唇を開いた。
「他の男に見せねぇようにしろ…!って
言いたいけど、それは
無理だから、明日は許してやる。
だから…………そんなカッコしていいの
明日だけだからなっ……!」
そう言ってあたしの手から
水着を奪い取りレジへ向かった千里。
…………な、何………今の………
すごい可愛かった………