【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
レジから戻ってきた千里。
「はい。」
そう言って財布を出そうとした
あたしの手を止めて
水着が入っているであろう紙袋を
渡してくれた。
「………あ、ありがとう…」
その袋の持ち手をぎゅっと握って
お礼を言った。
「…んじゃ、他いるの無えのか?」
そう言って歩き出し店を出ようとした、
千里の服の裾を掴んで
引き止めた。
「……あ、あの……」
ひ、引き止めちゃったけど、
どうすんの?あたし………
何も考えずに引き止めちゃったっ!!
「どうした……?」
そう言って心配そうな顔で
あたしの目線まで下がる千里。
ち、近い近いっ!!
は、恥ずいっ!