【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!




「僕が好きだった人は学校の一つ上の先輩だった。
その人は僕のことを可愛がってくれた。

ずっと不良やってた僕からすれば
関わってくれた初めての女の人。」



何かを思い出すように、
空を見上げて閉じた唇をまた開いた。



「次第に惹かれたよ。でも、その人は
僕を男じゃなくてただの後輩としてみてた。

でも僕は好きだったから…
好きになったから、卒業式の日
僕は思い切って告白したんだ。」



「……うん」


「『私が好きなのは紳士的な人』
そう言われてフラレた。」


「だから不良やめたのか?」


「あぁ。単純だろ?僕。
先輩のその一言で僕、変わったんだ…」


「へー………」



俺はコイツの見方少し変えるべきだと思った。



今までは望未を狙う狼。


とか思ってたけど、
コイツはちゃんと一途なヤツなんだよなぁ……




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