【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
不器用な言葉*
そして、全員がお化け屋敷を終え、
遊園地内のレストランで夕飯を食べた。
「ねぇ、これからどうしよっか?」
と先にレストランを出た由佳ちゃんが
そう言って、あたしたちの方を振り返った。
「オレは大丈夫だぜ!」
「私も大丈夫だよ?」
「僕も」
みんな口々に大丈夫という声をあげた。
「よし!じゃあ夜の遊園地楽しんじゃう?」
そう言う由佳ちゃんはどこか楽しそうに
はしゃいでいる。
「なぁ、望未、大丈夫?」
と、あたしの後ろに立っていた千里が
あたしにだけ聞こえる声で
そう言ってきた。
「…うん、大丈夫だよ?」
「悪いな。無理矢理連れてきちまって。」
そう謝る千里。
「ううん!楽しいからいいの!
むしろ連れて来てくれてありがとうだよ!」
「そっか……」
千里は安心したように微笑んでくれた。