【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「昔のこと…?」
「うん。昔、千里のお母さんがホットケーキを
作ってくれたのを思い出したの。」
あたしがそういうと、
千里は肩をビクリと震わせた。
「…もう、母さんのことはいいから」
そう冷たく言い放って、
食器をさげ、洗い始めた。
こんなに冷たく言う千里は
お母さんと何かあったのだろうか……
あたしは何も言えなくなり、
そっと部屋へと戻った。
も、もしかして、
ここに来たのにも理由(わけ)があるのだろうか……