【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「……の、望未!」
「……せ、千里っ……!?」
玄関の扉が閉まるって時に
千里があたしの腕を掴んだ。
「…俺さ、両親の事になると……
ほんとごめん……」
そう言ってあたしの両肩を掴み、
千里は俯いた。
「……千里はお母さんとお父さんの事好き?」
「……え?」
「嫌いなの?」
そう言うと千里は少しだけ優しい顔になった気がした。
「…千里はどうしてここに来たの?
あたしの家に…どうして…?」