【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
お誘い*
「泉くーんっっ」
「おっはよーっ!」
……
あたしと、千里の同居が始まってから2週間が経つ。
相変わらず千里の人気は留まるところを知らない。
猫なで声で話す女の子の声が
毎日のように耳に残って、
だんだんとウザくなってきた。
「おはよう!今日は早かったんだね!
のんちゃん!」
そんなウザい気持ちも、
実果ちゃんの声を聞けば吹っ飛んでいく。
「おはよー実果ちゃん!」
「泉くんの人気止まんないね…!
あれからもう2週間も経つのにね?」
と、実果ちゃんも思っているようで。
「あ、そういえば!
クリスマスパーティどうしよっか!」
と思いだしたように
ピンクのカーディガンを着た実果ちゃんは
手をポンと叩いて言った。