【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
そして、昼に実家から家に帰った。
家には誰も居なかった。
千里は、確か拓海と堤くんと遊ぶって言ってたっけ?
あたしは、1人でお昼ごはんを作った。
そして、1人、部屋でご飯を食べた。
………
沈黙が続く。
1人なんて、初めはひとり暮らしだったんだから、
慣れてるはずなのに。
今は、とても寂しかった。
千里と、どんなにすれ違って、
素直になれなくて強がっても、
千里が居ないと寂しいんだ。
あたし。
改めて実感した。
あたしは千里が居ないと笑っていられないこと。
寂しいことを。
「……あんまり、美味しくないな………」
チャーハンは、いっぱい千里にも作ってあげたけど、
こんなにも美味しくないチャーハンは
初めてかもしれない。