【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
『え?どういうこと?』
「…このままだと千里と千里のお母さんが
ちゃんと自分の気持ちを伝えることはない。
千里の気持ちに何一つ触れてないよ……
大人でもないあたしが、
できるのはここまでなのかな。
あたしがもっと大人なら、
今すぐにでもアメリカに行くのに………」
あたしはほんとめちゃくちゃな事を言ってる。
こんなことお母さんが聞いても何もならない。
『……そんなことないわ。
千里くんのお母さんも一生帰れないって
言ってるわけじゃないわ。いつかは帰れる。
それまで、千里くんの隣に居ることが
のんの今出来ることなんじゃないかしら?』
お母さんはそう言ってくれた。
「…そうかな…?あたしでいいかな…?」
『あなたじゃなきゃできないことよ。
そして………
千里くん本人の口から
“お母さんに会いたい”って
言葉が出ればもっといいけどね。』
とお母さんはあたしに言った。