【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
“お母さんに会いたい”……か。
少し難しいかもしれない。
千里はそういうことに関しては素直じゃない。
あたしにはイジワルで素直に言ってくれるけど、
自分の事となると、
千里は隠す。
「お母さんに会いたい……ってあたし言わせる。
絶対。その時は、千里のお母さんにまた連絡してくれる?」
『…えぇ。もちろんよ!』
お母さんは今きっと笑顔だ。
「ありがとうっ」
そう言ってあたしたちは電話を切った。
「お母さんに会いたい…千里言うかな。
お母さんの話をすればキレそうだけど……」
チラッと持ってたケータイを見ると
時間がすごく経ってた。