【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!




「はあー美味い!美味かったー!
洗い物は俺がするよ」


そう言ってちゃっちゃっと、
机の上を片付け、洗い物を始めた千里。



………言わせるかな……



“お母さんに会いたい”



「……ねぇ、千里…」


「ん?どした?」


「話があるの……」


「後ででいいか?」


「ううん。今。」



あたしはどうしても
千里と千里のお母さんを会わせたい理由があった。



ケンカ別れみたいに家を飛び出した千里と

千里のわがままを叶えられなかった千里のお母さん。



どうしても仲良くなって、
家族水入らずでご飯を食べてほしい。


分かってる。


両親共忙しいのも知っているし。
お節介かもしれない。



でも………ね。




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