【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「…じゃあ、俺を…連れていきゃあ良かったじゃねぇか。」
千里は拳で床を叩いた。
「……それも出来なかったんだって。
千里にどうやって伝えようか決めあぐねていた時に、
千里に『一緒に食べたい』そう言われて、
どうしていいかわからず、『そんなことできない』って
言ったって言ってたらしい。」
「………なんだよそれ。ひでぇ……」
すこし水分の含まれた声で言った千里。
「…あたしもそう思った。
わかんないからわかんなかったからって、
傷つけていい理由にはならないけど、
千里のお母さんは千里の事を
ちゃんと考えてくれてたんだよ。」
そう、
千里の事を考えすぎていたために
言った言葉で千里を傷つけた。
千里を思っていたからこそ、
傷つけてしまった。