【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
やっとついた空港の入り口で
千里は拳を握りしめてそう小さく呟いた。
久しぶりの親との再会。
千里にとっては、
不安とドキドキが詰まった、再会。
千里のお母さんはどんな反応をするだろう。
そして、千里はちゃんと思いを伝えられるだろうか……
今更になって、あたしのした事は
本当に良かったのか……?
なんて考えてしまっている自分がいた。
あたしは首を左右にブンブンと振り、
邪念を消した。
あたしがそんなことを思ってると、
千里にまで伝わっちゃうかもしれない。
大丈夫。千里なら。
あたしはそう、信じた。