【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
あたしはそんな3人の元から静かに離れて、
椅子に座り待った。
3人はとても楽しそうにお話をしているようで、
千里の顔にも笑顔がたくさん。
「……家族って…やっぱり、いいね……
あたしも友哉と仲良くなんなきゃね……」
そう小さく呟き、手に持っていたケータイを
握りしめた。
しばらくしてから千里と千里の両親があたしの元へ来た。
「……母さん…父さん。」
あたしの手を千里が握ると
あたしを立ち上がらせた。
「ひゃっ!」
「…コイツは、俺の大切なヤツです。
冴島望未。俺の恋人です。」
ドキンっ!!
突然の両親への報告にあたしは
ただただ千里を見つめることしかできなかった。