【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
注文をしたものが来るまでもずっと、
家族で話をしていた。
今まで隠してきたこと、
今まで話せなかったこと、
全てを話せて千里はとてもスッキリしたようだった。
あたしはこの3人を見て、
家族って本当に凄いものだと感じた。
キズナってほんとすごいよね……
「…望未?何泣いてんだ?」
「ふぇ?」
あたしは千里にそう指摘されて、
目を押さえると濡れていた。
「……ちょっと、家族のキズナを感じちゃって…」
あたしは涙を無造作に拭き、
笑ってそう言った。