【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
そして、しばらく、
実果ちゃんとお話をしてから
午後の授業が始まった。
「……ねぇ、望未ちゃん…
ありがとうね!那月くんのこと呼んでくれて。」
と肩をとんとんと叩き、
後ろから小声で話しかけてきた由佳ちゃん。
「うん…!いえいえ!
……どうだった……?」
すこし、気まずそうにあたしが聞くと、
由佳ちゃんはにっこり目を細めて、
「付き合うことになったよ」と言ってくれた。
………よかったあ………
ほんとによかった……
あたしも由佳ちゃんに、
にっこり笑って、静かに喜んだ。