【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「望未先輩!これでいいですか?」
と、手伝ってくれていた1人の女の子が
聞いてきた。
あたしはうんと答えて、
文化祭を楽しんでねと送り出した。
そして、まだ、
後50部は作らなくちゃいけないから、
1人で黙々と作業を続けた。
そんなとき、突然資料室の扉が開かれた。
「……1人でやってんのか?」
とチラッと扉から顔が覗いた。
千里だ……!
「………うん…みんな文化祭を回りたいだろうからね…」
と答えると
近づいてきた千里が、あたしの頭をポンポンと
叩いて「無理すんなよ」と声をかけてくれた。