【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「何?」
とあたしが尋ねる。
「ああ、お前ら今日仕事しなくていいよ
2人で文化祭楽しんでこい。
クラスの奴らにはなんとか誤魔化しといてやるからよ」
そう、拓海が言った。
………2人で文化祭楽しんでこい。
拓海に言われたその言葉がすごくうれしく感じられた。
「…おう。ありがとな柏木…」
あたしが答える前に
千里が握っていた手に力を入れながら答えていた。
「じゃあー行ってこい!」
「うん!のんちゃん楽しんでねっ」
あたしたちは実果ちゃんと拓海に
背中をポンと押されて
文化祭のメイン舞台となる、グラウンドに足を踏み入れた。