【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「ごめんっ」
あたしが謝って俯くと、
千里があたしの頬を両手で挟んで
千里の方を向かせた。
「……っ!」
「今は、余計なこと考えないで、
俺と文化祭楽しもうよ!な?」
いつものイジワル千里ではなく、
すごい優しい千里だった。
あたしはコクンと大きくうなずいた。
千里もニコッと微笑み、
文化祭のいろんな、企画を回った。
「……1年も、頑張ってんなー」
「そうだね?」
なんて他愛もない話をしながら
文化祭に出店している食べ物を食べたり、
いろんな見せ物を見たり。
校内デートをした。
みんながいっぱい見ている中で、
デートってなると
ちょっと緊張しちゃったけど、
千里だから。
相手が千里だったから
楽しめたのかもしれない。