【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「はぁ……っはぁ……っ!」
あたしは猛ダッシュで、
階段を駆け上がり屋上に続く扉を開けた。
「………っ」
「……おっせーよ。望未」
千里はそう言いながらフェンスにもたれ
両手を大きく開いていた。
「………ご、ごめんっ」
「……おいで。望未。」
そう言って、大きく開いた手をもう一度閉じて開き直した。
あたしはその胸に飛び込んだ。
「…………花火みよう。後夜祭のメインイベントの花火。」
あたしは千里の腕の中でコクンと頷いた。
そんな時…………