【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「じゃ、話戻るぞ?
一応、泉は県内で探していたみたいだけど、
両親がやっている仕事に関して
勉強する大学が無かったんだ。
それで、県外というのも視野に入れて探していた時、
県外ならたくさんあって。」
…………あたし、千里の想いも気づかず、
ひとりで勝手に千里に怒って。
あたし、バカだ………
「でもアイツはどんなときも望未を1番に考えてた。
県外の大学しか専門的なことは
しないと分かっても、県内県内…って、
ずっと探してた。」
…………っ
思わず涙が零れた。
あたしだけが、離れたくないと
思っていたんじゃないことがすごくうれしくて。
千里も思ってくれていたのが分かってすごく…
うれしかった………