【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
そして、長ーい授業も終わって、
お昼休みになった。
あたしは実果ちゃんと2人で、
食堂へ向かった。
「わ!また人いっぱい!
私たちが来るときはいつもいっぱいだね……」
「ね……!」
「…なぁ、望未」
突然左肩に重みを感じた。
「ん?」と振りかえると、
千里があたしの後ろに立っていた。
「加島、望未借りていい?」
「あ、うん!どうぞどうぞっ!」
実果ちゃんがそう答えたから
あたしは千里に腕を掴まれて
どこかに連れ去られてしまった。
「っ!ちょっとどこに連れてく気!?」
「……屋上。」
「え!ちょっと…!」
あたしは千里の足の速さについていくのに精一杯だった。