【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!




そして、長ーい授業も終わって、
お昼休みになった。



あたしは実果ちゃんと2人で、
食堂へ向かった。


「わ!また人いっぱい!
私たちが来るときはいつもいっぱいだね……」


「ね……!」


「…なぁ、望未」



突然左肩に重みを感じた。



「ん?」と振りかえると、
千里があたしの後ろに立っていた。


「加島、望未借りていい?」


「あ、うん!どうぞどうぞっ!」



実果ちゃんがそう答えたから
あたしは千里に腕を掴まれて
どこかに連れ去られてしまった。



「っ!ちょっとどこに連れてく気!?」


「……屋上。」


「え!ちょっと…!」



あたしは千里の足の速さについていくのに精一杯だった。






< 418 / 443 >

この作品をシェア

pagetop