【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「………何?ここまで連れてきて…」
「別に何もねぇ。」
…何もないのに屋上に連れてきたの……?
「……あ、じゃあ、あたしから話…」
「ん?」
「……大学、決めたの?」
「……!」
千里は驚いた顔をしていた。
そりゃそうだよね…?
あたしの家出事件(?)から
大学とかの話は一切でなかったから。
「ああ……決めた。」
「……っど、どこ…?」
「………大阪。」
あたしは…やっぱり県外か……と
肩を落とした。
「………でも……毎日メールするし、
電話もする………長い休みは会いに来る。」
とヘタっと地面に座り込んだあたしを
抱きしめながらそう言った。