【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
またキッチンへ向かって洗い物をした。
今はあたしたち、
自由登校で、学校に行きたい人だけ
行っているみたい。
あたしは千里の事を近くで見たくて行ってない。
「……頑張ってね…」
あたしはキッチンで小さくそう呟いた。
そして、千里の邪魔をしないように
静かに部屋に戻り、
ベッドで千里の勉強の姿を見続けた。
* * *
「んーーーっ!終わったー!」
携帯をいじっていたあたしは
その声にビクッとした。
「あ、お疲れ様!」
「…はあ………んん!」
千里はあたしに抱きつき、
首元に顔を埋めてきた。