【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!




またキッチンへ向かって洗い物をした。



今はあたしたち、
自由登校で、学校に行きたい人だけ
行っているみたい。



あたしは千里の事を近くで見たくて行ってない。



「……頑張ってね…」



あたしはキッチンで小さくそう呟いた。



そして、千里の邪魔をしないように
静かに部屋に戻り、
ベッドで千里の勉強の姿を見続けた。



   *   *   *   



「んーーーっ!終わったー!」



携帯をいじっていたあたしは
その声にビクッとした。



「あ、お疲れ様!」


「…はあ………んん!」



千里はあたしに抱きつき、
首元に顔を埋めてきた。




< 426 / 443 >

この作品をシェア

pagetop