【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
あと1つカドを曲がればトイレ…!
って時に誰かとぶつかった。
―――ドン
あたしは走っていたから
勢い良く倒れる。
「…たたっ」
思いっきり尻もちをついたあたしは
お尻を押さえながら立ち上がる。
「大丈夫か?」
この声でぶつかった相手が誰だかすぐに分かった。
千里だ…!
「うん…大丈夫!
ごめん。千里こそ大丈夫?」
「あぁ。大丈夫」
そんな会話をしていると千里の後ろから
千里を呼ぶ女の子特有の甲高い声が
廊下に響いた。