【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!




「ありがとう…」


「なーに。望未が悲しむようなことしないよ。」



そう言って、またあたしの髪の毛を乱した千里。



………変なヤツ…



クシャクシャになった髪を手ぐしでときながら
廊下に誰もいないのを確認して
一緒に出た。



「あ、あたしトイレ行ってから行くから
先戻っててね。」



そう言って、あたしは千里とは反対方向に歩き、
トイレに入った。



個室に入り携帯を取り出した。

確認すると…


携帯ショップからのお知らせメール……


「なんだ…」


あたしは安堵のため息をついた。


お母さんから『千里くん、のんの家に置いてあげてね』
と電話がかかって来た日から
携帯の着信音にはドキッとするようになったあたし。



もう……


教室もどろ……



あたしは急ぎ足で教室に戻った。



< 50 / 443 >

この作品をシェア

pagetop