【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「え?」
「だろ?」
「う、うん……」
「作った。」
作った……?
「え?」
「いや、ぐっすり眠ってるし、
起こすのは悪いと思って作った。」
そう言いながら扉を開けて
フライパンの中身を見せる千里。
………
料理…できたの?
「料理得意なの?」
「まぁ…」
そう照れくさそうに首元を触りながら答える千里。
「そうだったんだ…ありがと…
じゃ温めなおすね……」
あたしはそう言って火をかけた。
しばらく炒めると生姜のいい香りがしだす。
この匂い好きなんだよね…
なんて思いながら、出来上がった生姜焼きを
お皿に盛った。