【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!





「はい。」


あたしは自分の部屋に出来上がったのを持って行き食べた。



「………うわ…美味しい……」


「よかった…」


「なんでこんな美味いの?」


「なんで?って言われても…
昔から親が仕事忙しかったから
俺自分で作って食ってたんだよ。」



そうだ。千里の両親普段から家に居なかった。



あたしがあそびに行っても
『望未ちゃんゆっくりしていってね?』


そう言って、すぐに家を出て行っていた。



その時は何も分からず
『行ってらっしゃい』なんて言っていた気がする。



あたしも、千里も――――


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