【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
あたしが聞くとコクコクと
首が取れそうなくらい頷く。
「そうなんだー」
あたしはそう言ってまた実果ちゃんと顔を見合わせた。
「ほ、ほんとみたいだね…
実果ちゃんの先輩たちが言ってたの。」
「うん………」
―――キーンコーンカーンコーン………
朝のHRが始まるチャイムが鳴る。
それと同時に実果ちゃんは一番前の席に座った。
もし本当に転校生が来たときは、
あの席だろうな………
と窓側の一番後ろの席を見つめた。
6列あって、
1列に6つの机があるけど、
窓側の列だけ7つの机があり、
一つ飛び抜けている席が増えている。