【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
意地悪*
「ただいまー望未大丈夫か?」
千里の声が玄関の方から聞こえた。
あたしはベッドに横になっていた体を起して
キッチンの方へ出て行く。
「…おかえり。…大丈夫。」
「そっか。まぁとりあえず夕飯の準備するか。」
そう言って冷蔵庫を開ける千里。
「うん。そうだね……」
「今日、俺が作るよ。何食う?
お粥とか?おじやとか?」
「う、うん。じゃあ、おじや」
「ん。待ってろ。とびっきりうまいもん作ってやる。」
そう言ってあたしの頭に手をおいて、
目線をあわせてくれる千里。
ほらこういうのだよ。
あたしが“好き”と勘違いしちゃうんだよ。