【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「変じゃねえよ?」
そう言ってギュッとあたしを抱きしめる千里。
「ちょ!せん……!」
「嬉しいよ。俺に見惚れてくれて。」
そう耳元で低く響くからあたしの顔は熱くなる。
「ど、どうでもいいけど、は、離れて!」
「やだ。離すわけねえだろ?」
どこか意地悪な声が聞こえる。
「離して……離れてっ」
あたしがどんなに千里を押しても
千里の力には勝てない。
こんな力強かったっけ………?
こんなにも男の人だったっけ…?